酷暑、といってよいのでしょうね。連日、気温が35℃超えです。
高温が苦手なハーブたちは、生育を止めてエネルギーを温存しているようです。がんばって!この暑さももう少しで終わるから!と祈るような気持ち。
そんな中、レモンバームの花が咲き出しました。とっても小さな小さな花。
(白いのが花。黄色いのはつぼみ)
学名がメリッサ(melissa officinalis)は、ギリシャ語では蜂のことです。蜜源植物として
花壇に植えることができます。
この精油の香りは素晴らしく、わたしはハーブを習いたてのころ、レモンバームのドライハーブを買って最初ににおいをかいだ時の感動!は忘れることができません。
バームはバルサム(芳香性樹皮)が省略されたものです。ですが、長年ハーブを扱っていても、最初にかいだレモンバームの素晴らしい香りにはなかなか出会えないのです。
*その年の気候や、刈り取りの時期、タイミング、育てられた土地によって香りが変わるのです。
(乾燥や保存には高温60℃以上になると香りが抜けてしまうのです)
また、レモンバームの精油の含有量は非常に少ないのです。(0.05%。ちなみにラベンダーは1.5%!)ですので、エッセンシャルオイルがとてもお高いのがわかります。蒸留されて、香水の原料に使われたりしています。
内用としてハーブティーで頂くとお手軽ですよね。
とても薬効の高いハーブですので、古くから植物療法に取り入れられています。特に神経性のトラブルに重用されて、ヒステリーやパニック、神経性の緊張からくる不眠、神経性胃炎、などに処方されています。最初にレモンバームの薬効に注目したアラブ人は、「バームは脳の働きを高め、悲しみを追い出す」と言い、ヨーロッパに伝えていったと言われています。
さて、料理法ですが、レモンの風味を活かしてサラダに入れたり、ドレッシングなどのソースに入れて香りを移して作ったりします。
抽出した液(ハーブティーを濃くいれたもの)を使ってジュレやシャーベットなども爽やかです。